ハラスメントのないスポーツ環境を目指します!
こども環境学会学会賞(2022年度)
子ども達の
よりよいスポーツ環境の
構築に向けて
~Player's First~
news:
◆2020年度こども環境学会で「スポーツで生き生き子育て・親育ち」の書籍が論文・著作奨励賞を受賞しました。
◆2022年度こども環境学会で「社会的子育ての実現」が学会賞受賞
・「部活動指導員」(ミネルヴァ書房)を出版しました。
・絵本「けんちゃんとサッカーボール」のドイツ語版と
中国語版を作成しました。
こども環境学会・
論文・著作奨励賞
【ご挨拶】
このホームページは,子育て中の女性研究者3名(藤後・大橋・井梅)とスポーツ心理学の研究者による共同研究をまとめたものです。科学的な実証データに基づいた現状分析をもとに、子どものよりよいスポーツ環境の構築に寄与できないかと考え研究を開始しました。私達女性3人は、スポーツ心理学の専門ではないですが、自身の子育てを通して、子どものサッカーやバスケットボール、ラグビー、水泳などのスポーツに親として長年関わってきました。
日本の地域スポーツは、指導者がボランティアであることが多く、保護者の皆さんのサポートなしにはチームが成り立たちません。保護者の皆さんは、練習や試合の当番、合宿の世話、遠征の送迎、チーム荷物の管理、試合会場の設定や試合の応援など、多くの時間を子どもとともに地域スポーツに費やすこととなります。
そこでは、子どもたちがスポーツを通して多くの友達を得て楽しそうにプレーする姿や、困難にぶつかりながらもそれを乗り越え成長していく姿を目の当たりにできます。また、地域スポーツは、親同士の交流も多く、子育ての仲間を得ることもできます。子ども達の喜びや楽しみ、そして苦しみを少なからず親子で、そして子育ての仲間達と一緒に体験できるのです。
一方で、物事には良い面のみでなく問題点も存在します。今まであまり扱われてきませんでしたが、地域スポーツの中にも様々な問題は存在します。例えば、親同士の関わりが多いということは、親同士のトラブルも起こりうることを意味します。また、善意あるボランティアコーチの方々であっても、子どもの関わり方の発達的な視点、教育的な視点などを学ぶ機会が十分に保障されてコーチングをされていると言い難い状況でもあります。
私たちは、子どもたちのスポーツの中で生じている様々な状況を、社会心理学、コミュニティ心理学、臨床心理学、発達心理学、スポーツ心理学の観点から科学的に切り込んでいき、子どものよりよいスポーツ環境を構築するための方法を検討してきました。
その中でも、私たちは「スポーツ・ハラスメント」という内容も取り上げて研究してきました。スポーツ・ハラスメントが起こらない「Player's First」の環境を指導者の皆さま、保護者の皆さま、そして子どものスポーツを支える多くの皆さまと作り上げていきたいと願っております。また本研究では、今まであまり扱われていなかった「スポーツ・ペアレンティング」にも焦点を当て、親としてどのような関わりができるかについても言及しております。
子ども達のよりよいスポーツ環境の構築に向けて、本ホームページの内容、そして作成した無料動画教材やメンタルトレーニングワークシートを、少しでも多くの方々にご活用していただけますと幸いです。